初雪に染まる白ウサギ

今日はウサギちゃんの手術の日である。
手術は午後からだけれど、午前中に病院へ連れて行く事になっている。
ケージを開けるといつも飛び出してくるのに、今日に限ってまったく外に出て来ようとしない。
無理矢理にケージから出し、カゴへ移し車へ乗せて連れて行く。カゴの隅でうずくまっている。
僕は午後からバイトがあるので、手術後の迎えは母が行く。
バイト中、無事に手術が終わったか気になって仕方ない。
いつから、ウサギちゃんはウチの家族になったのだろうか?
思い出してみた。


あれはまだ生後2ヶ月とかそのくらいにウチに来た。
まだ姉が嫁に行く前から、家族の仲間入りしていた。
ミニロップイヤーだと言われて買ったのに、4年経たった今ウチの猫より大きくなってしまったウザギちゃん。
何かの機会で病院へ行くと、『よっ、大将!!元気だね』って先生に言われる、女の子のウサギちゃん。
かなり凶暴で、近くにあるものは噛みちぎる。LANケーブルとかよくかじられて、無性に怒っていた時期もあった。
なんだか非常に懐かしい気持ちになる。バイト中だけれども思い出に浸っていた。


バイトが終わり、家に帰り手術の結果を聞く。
ひとまず成功らしい。すごく大きな腫瘍だったらしい。オレンジ色の変な塊だったよ。と母が言っていた。
傷跡がかなり大きいから、びっくりするかもしれないけど・・・と先生は言っていたらしい。なので怖くてまだ傷跡を見る事が出来ない。
ウサギちゃんの様子を見に行くと、よろよろしながら近づいて来た。
こんな弱々しい姿を見たのは初めてだった。
優しく頭を撫で、よく頑張ったね。と言葉をかける。
しばらくは様子を見なくてはならないけれど、ひとまずは良かったなぁと。


そして、姉の仕事納めとまだ早いけどウサギちゃんの快気祝いを兼ねて、焼肉を食べに行った。めちゃくちゃうまかった。
焼肉屋の店長が僕の好きなレバーを大盛りにしてくれたので、今回はレバー祭り!とか言って、これでもか!!ってくらいにレバーを食べました。
不安な事も次第に解消され、なんだか幸せに近づいてる気がする。
すると、友達からメールが来ました。
石川亜沙美?ってかわいいよねー 』って。
命の尊さとかについて考えていた僕はすっかり、こんなメールにがっかりしてしまいました。お前は次元が低すぎや!と。 しかし仕方が無いので、
『確かにかわいいけど、ミムラとか宮崎あおいのほうが俺は好きだ』って返しました。
僕もやっぱ次元が低いなぁ、アハハー。どんな返事が来るかな−。と待つ事10分。
そしたら、『ふーん』って・・・。はい、それだけ。
『ふーん』って。興味ないんかい!!
まぁだったらそれでいい!!ワンパクでも淡白でもいい!!おやすみ。