軽井ざわわ2

<前回までのあらすじ>
友達のよしおくんが、中学の同級生が彼氏を連れて歩いてるのを目撃しました。
その女の子は僕が言うのもアレだけど、超絶ゴリラフェスタってかんじなんですよ。
しかも、ワカメちゃん並の短いスカートで紫のパンチィが見えていたそうです。
いろんな意味でショックを受けた僕は、いつもの帰り道が違ってみえました。
あらすじ?そんなん知らん。昨日の日記を思い出して下さいよ。


同僚に霊が見える絵描きさんがいたので、いろいろ話しをしたのですが、
今話題になっている浅間山の大噴火によってかなりの人が亡くなったそうです。
しかも自分が死んでしまった事に気付いてない。とか、無念で仕方ないとか。
そういう霊がかなりいて、他からも霊が集まってしまうらしいです。
民宿だけがヤバいとかではなく、労働場所近辺が全部ヤバいらしいです。
そういえば、社員さんはそうとう霊を目撃しているって言ってたなぁ。
そんな話で盛り上がっていると、今日、裏口ゲートのトイレに出たらしい!っていうホットなニュースが・・・僕、明日そこの掃除担当じゃん。
トイレ掃除はだいたい夕暮れ時にします。裏口ゲートだから通行人は誰もいません。
怖い、怖いって言いながらも、もう1人と掃除をしていきます。
たしか右から2番目が・・・って話だったよなぁ。
なんて思っていると、あきらかにそこへ近づくにつれ空気が変わっていきます。
すっげー気が進まない時ってあるじゃないですか。まさにそれ。
どうするか?なんて言いつつも、覚悟を決めてドアを開ける僕ら。


うんこじゃん!!くっせー(結局ウンコネタかよ!!)流せよウンコ!!


それはさておき、霊感なんてものが全く無い僕は怖い目撃情報、噂を聞きつつも、
自分が目撃するという事はなく、契約期間が終わり無事帰る事になりました。
本当に何もなかったかというと、1つだけ不審な事がありました。
2日目、部屋に置いておいた目覚まし時計が止まってしまったのです。
今回のために電池は新しいモノに換えたのにです。
安物の目覚ましだから故障したんだろうと帰るまで思っていたのですが、
どうやら違うようです。


しばらくして軽井沢のバイト先へ遊びに行く事になりました。
一緒に働いていた人もまだ働いていて僕らに会うなり、
すごい笑顔で彼らは口を揃えて言うんですよ。
『君らが泊まった部屋があるじゃん?君らが帰った翌日に新しい人が来たんだけど、霊が出たってすごく騒いで、次の日の朝、荷物抱えて帰っちゃったよ。あはは』


・・・笑えないっす。泊まった部屋は4畳半くらいで、3人で泊まってました。
2週間くらいそこで寝泊まりしていたのだけど誰も全く気付かないで、
トイレで流れる『エリーゼのために』が怖い、怖いってはしゃいでさ。
寝る時には、屁を僕にかけてくるヤツがいたり、枕を投げてくるヤツがいたり、
僕の布団をはがして蹴っ飛ばしてくるヤツがいたりで(全部同一人物)
楽しい?思い出ばかりだったのにね。
見えない、知らないって事がどれだけ良い事なのだか実感しました。
それでは、また。