さよならミルク。

うちのウサギさん(ミルク)が今日亡くなりました。
7年と9ヶ月の生涯でした。
最近は何度も手術したりで、随分痛い思いをさせてしまったと思う。
あまり遊んでやらんでごめんな。
気付くと僕を見てたよね、寂しかったんね。ごめんな。


彼女を最後に見たのが僕でした。
ここ何日、すっかり弱っていてエサも満足に食べる事が出来なくなっていたので長くは無いだろうとみんな覚悟はしていました。
今朝起きたら、母が「ミルクちゃん死んじゃったよ」って言うのです。
昨日の夜、「おやすみ」って言った時、彼女はこちらを向いて笑ったような気がする。
こちらに顔を寄せながら。
午前3時頃、母が気になって見に行った時はもう冷たくなっていたようです。
今朝見た彼女はもう動きませんでした。体温もありませんでした。
彼女の頭をいつものようにそっと撫でてあげました。


彼女はミニロップイヤーと言われて買ったのですが、ドンドン大きくなり医者には「大将、大将」って呼ばれていたそうです。全然ミニじゃあないさ。
昔はよく放し飼いにしていたので、LANケーブルとか、マウスのケーブルをかじられていったけなぁ。


猫を飼い始めてから、表に出す機会も減りほとんど小屋から出る事はなくなりました。
たまに撫でてあげると、うれしそうに目を細めます。
おやつが大好きな食いしん坊で、太り過ぎて触るとブニブニしてました。
怒ると目が飛び出るくらい白目をしてドンって後ろ足で床を叩いて、すごい音を鳴らします。
あの音ももう聞けません。
僕が深夜のテレビ番組が好きで見ていると、いつも怒るのです。うるさいって。
まぁ当然怒るよなぁって思いつつ、ゴメンって謝りながらテレビ見てた。ゴメン。


彼女が病気がちになり、写真を撮ろうって思っても、いざ撮るってなると気が乗りません。
結局僕には写真が撮れなかった。
撫でるといつものように目を細めても、体がガリガリになっているのです。
それがなんとも寂しかった。フサフサの毛の下はガリガリなんです。ウソみたいに。
言葉がしゃべれない彼女は何を思い、何を言いたいのだろう。
それがわかったらどんなに良い事かってその時は思ってた。たとえ何も出来ないとしても。


僕がいつも座っている場所から、彼女が見えるのです。
窓の外を見たり、こっちをみたり、なんだかんだで彼女はいつもそこにいました。
今はもうオリも片付け、そこには何もありません。
僕に今見える風景は、彼女が見ていた窓の外。
「きっと良くなる」って疑わなかった。もう長く無いだろうって思っても心のどこかで「きっと良くなる」って思ってた。いなくなるなんて想像もしてなかった。
さみしさっていうのは後からやってくるもんだね。