よくある話ね、退屈な話。

不幸中の幸いなんていう言葉をよく耳にすると思いますが僕も今日、耳にしましたよ。
友達のよしお君の話なんですけど、それはもう悲しい物語です。ハンカチの用意をして下さい。ウソです。


よしお君は片想いの人に告白も出来ずに、クリスマスを1人で迎えました。
おまけにクリスマスは仕事でカップルの集まる場所で働いていたそうです。
その空しさが今日爆発したらしいのです。
彼はついに行ってしまいました。禁断のテレホンクラブへ・・・
よしお君は今までテレクラでの悲しい話が色々ありますが、それはまた別の機会に。
そう、なんていうか今日まで彼は、テレクラを封印していたのですよ。
その封印が今日解かれ、新たな伝説が生まれる


1人目の子は、待ち合わせ場所に行くけれどすっぽかされる。まぁよくある事です。
そして2人目の子と約束を取り付け、待ち合わせ場所に行くよしお君。
そこには、帽子とサングラスをかけた人がいたそうです。


よしお君が声をかけ、顔を見た瞬間、がっくりとします。めちゃくちゃ不細工。
寒いというので車に乗せて話しをします。しかし、すっかりやる気を無くしたよしお君は、その場でサヨナラを言おうとしますが、その女の子が寒い中待たされたから1万円払えと請求してくるのです。
ただ会っただけで1万円も請求するのです。
そんな理不尽な請求によしお君は断固拒否です。当然です。
しばらくそんな言い争いをしていると、あらたな事件が発生しました。
よしお君が車を止めた場所がバス停留所だったので、バスの運転手が激怒したのです。慌てて車を動かすよしお君。とりあえずバックしよう・・・するとまた事件が起こります。
『ドンっ』と後ろの車にぶつかりました。いえ、ぶつけました。
えっとー、なんて言うか、よしお君自らオカマを掘りに行ってしまいました。
パニック状態になった彼は、ぶつけたのに謝りにもいきません。
後ろの車の運転手はおっさんだったのですが、なんだか激怒していたらしいです。
まぁ当たり前です。
すっかり動転してアワワワしているよしお君を見て、助手席に乗って1万円請求していた不細工レディーが1000円でいいからと妥協案を提示してきたそうです。よしお君はすぐさま、この妥協案を受け入れ1000円払い、不細工レディーはどこかへ去って行きました。不細工レディーもトラブルは御免らしい。まぁそうだろうね。
問題が1つ解決したよしお君は、車をぶつけてしまった運転手の所へようやく謝りに行きます。


『なんですぐに謝りにこなかったんだ?』
おっさんの第一声はコレです。確かに状況を知らない人から見たら、それが1番気になる事でしょう。っていうか、普通ならどんな状況でもすぐ謝りに行くよね?
そして、よしお君が言うには、おっさんがその後説教というか、文句をグダグダ言っただけで修理費とか請求されなかった。らしいのです。
詳しく聞くと、おっさんは何かぶつぶつ言って、どこかに行ったらしいのです。よしお君はそれで、『もういいや!』と家に帰って来たわけです。ええ、許してもらったわけではないらしいのです。良いふうに解釈しすぎだと思うよ僕は。って言ったけど、よしお君本人は「1万円請求されてたのが1000円で済んだ」とはしゃいでいるのです。まさに不幸中の幸いとはこの事だ!と。エヘヘー


その事故現場を2時間後に偶然通った僕は、警察の車が停まっているの見ました・・・でも、彼はまだその事を知らない。こ、こえー。おやすみ。